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ふるさと納税でも大人気な岐阜県の製陶所が後継者を募集中!

ふるさと納税でも大人気な岐阜県の製陶所が後継者を募集中!

千年以上続く美濃焼のふるさと、岐阜県土岐市の駅から徒歩10分。 毎日使いたくなるような温かい陶磁器を作っている。 「金秋酒井(かねあきさかい)製陶所」は事業を受け継いでくれる方を募集しています。

案件概要

譲渡スキーム 事業譲渡
企業名/施設名 金秋酒井製陶所
住所 岐阜県土岐市泉町久尻1169-1
代表者 酒井教雄

※施設やご利用者のご迷惑になりかねませんので、直接の電話問い合わせや、アポイント無しのご訪問は固くお断りいたします。必ず以下の案件詳細ページを通じて交渉ください。
https://www.tranbi.com/buy/detail/?id=22343

金秋酒井製陶所の器「KANEAKI SAKAI POTTERY」

「KANEAKI SAKAI POTTERY」の器

売り手様インタビュー

120年続く、ものづくりの原点

岐阜県土岐市にある金秋酒井製陶所。現在この製陶所を継いでいるのが4代目・酒井教雄さんです。その歴史は明治37年(1904年)までさかのぼります。

当初は地元の窯元に燃料を供給する仕事をしていましたが、初代が窯元の経営に不満を感じ、「ならば自分で作る」と陶器の製造に踏み出したのが始まりです。

以来120年、現在に至るまで伝統を守りながら、ものづくりの現場を支え続けています。

金秋酒井製陶所の窯

器を焼き上げる窯の中の様子とご主人の酒井教雄さん

陶磁器はどのように生まれるのか

酒井さんに、一つひとつの器がどのようにして生まれるのかを教えていただきました。

まず、外注で作られた、焼き上がる前の素地(きじ)が届きます。これを手作業で削り、形を整えていきます。この段階では、まだ水分を含んでいて柔らかいため、まず「素焼き」という工程に進みます。約800度の温度で焼き締めることで、ようやく釉薬(色付け)をかけられる状態になるのだそうです。

「時間も手間もかかるけど、うちの品質は施釉(せゆう)で決まります」と酒井さんは語ります。

※施釉・・・焼物に釉薬をかけること

釉薬を塗った後、いよいよ本焼きに移ります。 窯に火が入ると、そこからおよそ20時間、酒井さんは窯の様子を見守り続けるそうです。

温度は1300度近くにも達する窯の中は直接見ることはできませんが、小さな覗き穴から漏れる炎の色や勢い、熱量といったわずかな手がかりから、焼き加減を見極めていきます。調整はすべて手作業で行われ、焼き上がるまでの約20時間の間、温度や炎の状態を頻繁に確認し、1度単位で微調整しているそうです。その際には、季節や気温、湿度、さらに焼く器の大きさや種類に応じて、温度や炎の調整を行い、その都度、手書きのノートに記録しているとのことです。

この作業にはマニュアルのようなものは存在せず、すべては長年の経験と勘に支えられた、まさに職人の技です。 毎回異なる作業に向き合う中で、酒井さんは「窯と対話しているようだ」と語っていました。

金秋酒井製陶所のろくろ

設置されているろくろの様子

金秋酒井製陶所の温度メモ

温度や炎の調整が記された手書きのノート

塗装の美しさは“茶碗で自動車並み”

金秋酒井製陶所の特徴的な技術について酒井さんにうかがったところ、本焼き前の施釉と仕上げの美しさにその真髄があるとのことでした。

「ムラのない塗りは、一見簡単そうに見えますが、実は一番難しい。うちの高品質は、そこにあると思っています」

実はこの繊細な施釉作業を担っているのは、酒井さんの奥様です。 専用の道具で陶磁器を挟み、釉薬に漬けてから引き上げることで施釉が完了しますが、一つの器の中でも、上部と下部などで釉薬に触れるタイミングに差が生じるため、水たまりのようなムラができてしまうそうです。

それを防ぐために、陶磁器の形状や釉薬の種類に応じて、漬けるスピードや引き上げる角度を微調整する必要があります。これは長年の経験と勘によって初めて実現できる、高度な手作業です。

酒井さんご主人は、奥様の手塗りの技術を「日本一」と称し、「茶碗に自動車のボディ並みの塗装」とまで語っていました。

業界でも高く評価されているこの技術は、日々の積み重ねと、細部まで妥協しない姿勢によって支えられています。

金秋酒井製陶所の作業風景

作業されている奥様の酒井弘子さん

ふるさと納税でも大人気な独自の陶磁器ブランド「KANEAKI SAKAI POTTERY」とは

金秋酒井製陶所はふるさと納税でも高い人気を誇る独自ブランド、「KANEAKI SAKAI POTTERY」を展開しております。

このブランドはどのように生まれ、どのように広がったのかを教えていただきました。

かつては国内商社を通じて製品を全国へ展開していましたが、時代の流れとともに海外製品の流入が進み、従来のビジネスモデルだけでは立ち行かなくなってきました。

なので酒井さんは、伝統産業ならではのしきたりやルールから脱却しようと、仕入れや販売経路に依存しない体質を目指すことにしたそうです。

そんな中、酒井さんは個別取引へのシフトを決断し、自分たちの名前で直接お客様に届けるものづくりを目指しました。こうして新たに採用した若い女性スタッフたちが中心となって立ち上げたのが、「KANEAKI SAKAI POTTERY」です。

「自分たちが本当に欲しいと思える器を届けたい」という思いから生まれたこの器たちは、どんな料理にも合うシンプルで美しいデザインや、日常での使いやすさ、高温焼成による丈夫さなど、女性職人ならではのこだわりが詰まっています。

人気となった大きなきっかけは、金秋酒井製陶所にプロの料理家とカメラマンが訪れたことでした。彼らが器に料理を盛り付け、写真を撮って見せてくれたその体験が、金秋酒井製陶所にとって大きな転機となったそうです。器がどのように使われ、どのように写真に映えるのか、その視点が加わったことで、発信力が飛躍的に高まりました。

現在、「KANEAKI SAKAI POTTERY」はふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇っており、多くのリピーターに支えられ、土岐市内の返礼品人気ランキングでは常に上位10位以内に入っているといいます。

多くの人に愛され続ける理由は、ひとつひとつ丁寧に施される塗装や、職人の手による焼成など、確かな技術と真心が込められているからだと感じられます。

金秋酒井製陶所の器

「KANEAKI SAKAI POTTERY」の器や箸置きなど

金秋酒井製陶所の器

「KANEAKI SAKAI POTTERY」の器

託したいのは、「器が好きな人」──後継者に求める姿

最後に、酒井さんに「どんな人に継いでほしいですか?」と尋ねると、このような答えが返ってきました。

「器が好きで、ものづくりが楽しいと思える人がいいですね。技術は時間をかけて伝えられます。でも、気持ちだけは教えられません。好きって気持ちがある人に、この窯を託したいです」

器作りは好きでないと続かないと酒井さんはおっしゃっていました。 長年の経験や磨き上げられた技術は、一朝一夕に受け継げるものではなく、習得にはかなり時間がかかるとのことです。

しかし、「好き」という気持ちと学ぶ姿勢があれば、酒井さんご夫妻は丁寧に寄り添いながら、徹底的にサポートしてくださるとお話しされていました。

金秋酒井製陶所の伝統的な器作りと、酒井様ご夫婦のお気持ちを引き継いでくださる方であれば、ぜひお問い合わせください。

金秋酒井製陶所の外観

金秋酒井製陶所の外観

この事業を引き継いでみませんか?

この事業の譲り受けをご希望の方は コチラ から交渉をお願いいたします。

https://www.tranbi.com/buy/detail/?id=22343
※施設やご利用者のご迷惑になりかねませんので、直接の電話問い合わせや、アポイント無しのご訪問は固くお断りいたします。必ず上記案件詳細ページを通じて交渉ください。