
瀬戸内海のマリンスポーツを支えるマリーナ事業が承継者を募集
岡山・倉敷市にあるマリーナ事業について承継いただける方を募集しております。


案件概要
譲渡スキーム | 株式譲渡 |
企業名/施設名 | 有限会社エーエムジー|ピーチマリン |
住所 | 岡山県倉敷市玉島乙島 |
代表者 | 広永 優子 |
※施設やご利用者のご迷惑になりかねませんので、直接の電話問い合わせや、アポイント無しのご訪問は固くお断りいたします。必ず記事下部にあります案件詳細ページを通じて交渉ください。
岡山県倉敷市で約20年間マリーナ事業を営む「ピーチマリン」。瀬戸内海に接した絶好のロケーションで、多くの船愛好家に愛され続けてきました。現在、創業オーナーは難病を抱え事業継続が困難な状況に。今回、今も陰ながら事業を支える創業者の奥様に、事業の成り立ちや魅力、そして理想の後継者像についてお話を伺ってきました。
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バイク、自動車、そして船へ。

――まず、マリーナ事業を始められたきっかけを教えてください。
夫は元々自動車板金工場を裸一貫で立ち上げやっていたんです。若い頃からバイクに始まって、次第に車へと関心がシフトし、しょっちゅう中山サーキットや広島のサーキットを走り回っていました。スピードを出すのが大好きな人で。その関心が車から船に変わったんです。
――なぜマリーナの運営を始めたのでしょう?
船仲間がたくさんできたこともありますが、夫は「年をとってもみんなで集まって遊べるように」そして「自分たちも生活できるための事業を作っておきたい」という想いで、老後の蓄えを全部解約してここを買ったんです。約740坪の土地と建物を一括で購入しました。
――相当な決断だったのでは?
そうですね(笑)。でも夫は「年をとってもできる仕事じゃないか、車の駐車場みたいなもんだから」って。実際、始めた頃は船がいっぱいになるくらいお客さんがいて、みんなが集まってきていました。いろんな船に関する展示もしたりしてたので、皆さんが興味を持ってやってきてはお喋りをして、いつも賑やかでした。


マリーナ難民も!民間マリーナの需要は高止まり!
――現在はどのような事業状況なのでしょうか?
約20人のオーナーから船を預かっています。一人で複数の船を所有されたりもしますので、全部でいくつか分かりませんが、30隻以上はお預かりしています。海上保管と陸上保管があって、保管料としては、小さい漁船なら年間10万円程度、大きめの船だと30万から90万円くらいでしょうか。船の大きさによって料金は変わります。プレジャーボートからマリンジェット、クルーザー、漁船まで幅広く対応しています。
「明日船出するよ」なんていう電話が来て、その時間に船をおろしたりします。
あとは、瀬戸内海特有で潮の満ち引きが激しいので、その様子を見ながら船の用意をすることもあります。
――お客様はどのような方々ですか?
経営者の方が多いですね。船が好きで、1人で何隻も持っている方もいらっしゃいます。ジェットスキーとプレジャーボート、それにクルーザーまで持っている方も。皆さん本当に船がお好きで、船の話をするのが楽しみなんです。
――建物もマリーナとしては大きいようですね。
2階建てで、以前のオーナーさんが2階でカフェをやっていたようです。海が見えて、お客さん相手にお茶を出したりしていたようです。あとは、何かを展示したりすることもできます。1階には最近メンテナンスはできてないのですが、シャワールームもあります。
なのでここで暮らしながらマリーナを運営することも可能ではないでしょうか。
――マリーナ事業の魅力は何でしょうか?
立地がいいんです。瀬戸内海で小豆島にも近いし、都市部からのアクセスも悪くない。それに、県内のマリーナがどんどん減っているんです。オーナーの高齢化が進んでいます。隣のマリーナも閉めてしまって、うちに来るお客さんもいました。でも私たちも年齢的にいつまでできるか分からないので、新しいお客さんはお断りしているんです。
他にも公共のマリーナもあるのですが、常にいっぱいな状況なのと、管理の面からもご心配な方は、こうした民間のマリーナを選ばれます。


船や海が好きな人にぜひこのマリーナを託したい

――どのような後継者を求めていますか?
何より船が好きな人ですね。好きじゃなかったら続かないと思います。お客さんと船の話をしたり、一緒に海に出かけたり、そういうことを楽しめる人が良いかと思います。
――マリーナ事業を経験された方は少ないと思うのですが、技術的な面はいかがでしょう?
船のエンジンは車とそんなに変わらないんです。だから車の整備ができる人なら大丈夫だと思います。器用な人、ものづくりが好きな人がいいですね。今も夫の友達が修理を手伝ってくれていますが、ちょっとしたメンテナンスを自分でできる人だと、お客さんにも喜ばれます。
他にも水上保管の場合は、牡蠣がついてしまうのでそれを落としたり、船底塗装などもする必要があります。
技術面で言うと、難しい操作ではありませんが、クレーンを使います。ただ、これはバランスをとって船を釣り上げるだけなので、何回か教えて貰えばできるようになります。意外と力仕事ではないんです。
――そのほか運営やビジネスの面での特徴を教えてください。
一度お客さんになった方は、そう簡単には変えません。この辺りは船の保管場所を探すのは大変ですからね。安定した収入が見込めると思います。ただ、景気の影響は受けやすいかもしれません。会社経営をしている方が多いので、景気が悪くなると船を手放すと言う方も増えます。
――事業の可能性についてはいかがですか?
船の売買の仲介もできますし、2階部分をうまく活用すれば、免許講習をやることもできますし、以前のようにカフェとすることもできます。アイデア次第だと思います。住みながら仕事をしたいという人にもいいかもしれませんね。
――承継にあたってのサポートは?
お客さんには1年くらい猶予をもらって、ちゃんと引き継ぎをするつもりです。海域の使用許可なども年間13万円程度でかかりますが、その手続き方法もちゃんと教えます。夫の友達も高齢ではありますがしばらくは手伝ってくれると思います。
――最後に、後継者の方へのメッセージをお願いします。
本当に船が好きで、お客さんと一緒に楽しめる人に来てもらいたいです。みんなが集まって船の話をして、一緒に海に出かけて、そういう場所を続けてもらえたらと思います。魅力的な瀬戸内海でマリンスポーツを楽しむ方を支える、とてもやりがいのある事業だと思います。
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事業概要
- 所在地:岡山県倉敷市(高梁川河口近く)
- 敷地面積:約740坪
- 施設:2階建て建物、クレーン設備、桟橋
- 保管船舶:約30隻(プレジャーボート、漁船、マリンジェット等)
- 保管料:年間10万円~90万円(船舶サイズにより変動)
理想の後継者像
- 船・海が好きな方
- 器用でメンテナンス技術への興味がある方
- お客様とのコミュニケーションを楽しめる方
- 地域に根ざした事業運営を志す方
- 事業発展への意欲のある方
瀬戸内海の豊かな自然に囲まれた環境で、船を愛する人々との交流を大切にしながら、歴史あるマリーナ事業を次世代へと繋いでいく仕事です。海好きな方からのご応募をお待ちしています。
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